「実存しない人との会話って なんだかおかしいよね。 自分自身との対話ってこと？」 「つまり私が豆ノ森さま・・・ ということでしょうか？」 「そう」 「ここが夢の中ということでしたら その可能性もあります。 ですが豆ノ森さ […]

「ねぇ夢野さん、ぼくの夢の中の声って 黄泉の国に届くのかなぁ」 「さぁ、どうでしょうか。 人それぞれお考えがあるでしょうから 一概にはなんとも言えませんが、 私は届くと思っています」 「どうしてそう思うの？」 「死者の魂 […]

ピンポーン！ 「はい！」 「あのぅ、私、先日豆ノ森さまに 枕をお届けしました・・・」 「あぁ、夢野さん？」 「あっ、はい！さようでございます。 先日はお仕事の途中でお声を おかけしてしまって大変失礼しました。 早速でござ […]

「心の内を自動で察知？？？ ぼくがどんな夢が見たいか分かるわけ？ このフワフワちゃんに」 「さいでございます」 「なんかすっごくイヤだな。 どうやって察知するの？」 「申し訳ございませんがそれは 企業秘密ということでご理 […]

「なーんか怪しいなぁ。 ちょっとみせてもらえる？」 「よござんすとも！さぁさぁ、お手に取って」 「ほーっ！フワフワだねぇ。 これならホントにいい夢が見れそう」 「でしょう？ですがこの枕で見る夢は 漠然としたいい夢ではあり […]

「会いたい」 「どうしたの？急に」 「会いたいっていういう気持ちに理由なんかねぇよ。 ただ葉菜に会いたい。それだけさ」 「いつもと声が違うよ。片桐くん、少し震えてる？」 「・・・ドジ踏んじまった」 「ドジって？」 「会え […]