クレイジーな初夢を見た年は、何かいいことが起きるのかな。

日付が2026年1月1日に変わったのを
確認してからベッドに入って見たから
あれはたぶん初夢なんだと思う。

未明に奇妙な音で目を覚ました。
それは部屋全体の空気を静かに
かき回すような気配の音のようだった。
エアコンは消したはずなのに変だなぁ、
そう思って手元灯を点けて
部屋のドアがきちんと閉まっていないのかなと
ドアのほうに目を向けた途端、
身体の自由が利かなくなってしまった。
ぼくはとても怖がりのほうだけど
そのときはなぜか怖くはなかった。
なにか分からないものを素直に
受け入れたい気持ちになっていた。
身体は完全に動かなくなってしまったけど
目だけは動いたのでドアのほうを
じっと見つめていたらドアを透過して
誰かが部屋に入ってきた。
殺気みたいなものはまったく感じない。
頭に角みたいなものが生えているのか
ずいぶん小柄で奇妙なシルエットだ。
ひとり、ふたり、3人・・・全部で6人
一列になってぼくのベッドの周りを
ゆっくり回り始めた。
みんなそれぞれ左手にベルを持ち、
右手の撥(ばち)で小さく打ち鳴らしながら。
その音はものすごく澄んでいて
それぞれの音が美しい和音となって響く。
横目で見ると角に見えたものは帽子だった。
えっ、キミたちってもしかして妖精?
ひょっとしてぼくは祝福されている?
人違いじゃない?
そう質問したくても口が動かない。
彼らが何周回ったか記憶にない。
3周くらいだったか20周くらいだったか。
ただドアの向こうに消えていく間際、
ぼくの布団を剥ぎ寝巻き代わりにしている
Tシャツの胸の辺りにそっとベルを置いていった。
彼らが去っていったあと、ひどく眠くなって
気を失うようにまた眠りに落ちてしまった。

スマホの目覚ましが鳴って眼が覚め、
この一連の出来事を反芻し頭を整理する。
いくら考えたってまさか妖精が
ぼくのところなんかに来るわけがないのだ。
ただ不思議なことに
6つのベルの重みがまだ胸に残っていて、
部屋の手元灯は点いたままだった。

こんなお花畑みたいな初夢を
歳を重ねたオヤジが見たなんて聞いたら
みんなドン引きするに違いない。
だからこの初夢については口外しない。
ただこのブログに残しておくだけにする。

だけど・・・見たんですよ、妖精を、6人も。

※こんな容姿だったかもって
記憶を辿りながら絵にしてみました。