比べるために。
描いてみて分かったこと。
それは手のひらより手の甲のほうが
圧倒的に難しいということだった。
指の関節にできる皺の複雑さ、
皮膚と爪の質感の描きわけかた、
甲にできる微細な皺の模様、
骨のカタチが作り出す光と影の表情・・・
違うなと思って消しては描きを
何度やったことだろう。
それでもこの程度にしか描けない。ムズッ!
前進している手応えはあるんですよ。
ほんの少しずつですけどね。
ただ対象を観察することはできていても
それをスケッチブックに再現しようとすると
全然うまくいかない。
どうしてこうなっちゃうんだろうって。
それにしてもぼくの手っていたずらにデカく、
恐ろしく無骨だなぁ。
愛してはいるんですよ、自分の手ですからね。
野球、柔道、空手、バレーボール、そしてテニス、
子どもの頃から手を酷使してきたせいなのだろうか。
たくさんあるシミはわざと描きませんでした。
最近はこうしてスケッチしたものを
ブログにアップしてばかりいます。
だけどたとえばぼくが未来に行って
そこから現在を眺めることで
現在と過去を比較することができれば
自分の成長(笑)の度合いを知ることができます。
あの頃はこんな絵を描いていたんだなって。
今と比べて全然成長してないじゃんて。
それでも他者と自分の比較ではなく
過去の自分と現在の自分を比較することは
ぼくにとってはけっこう重要なのです。