灼熱の青。

青は寒色系の王様のはずなのに
 見上げれば涼やかどころか
 熱湯の雨のような陽射しが降り注ぎ
 たちまち全身汗まみれになってしまう
 フレディは身体の構造上発汗できないから
 かなりしんどそうに影を探しながら歩く
 ここのところ散歩は朝5時台から
 出発するからまだいいようなものの
 これが日中だとアスファルトが焼けていて
 肉球は火傷してしまうだろう
 まだ7月が始まったばかり
 秋は遥か遠くにあるような気がする
 だけど・・・いくら秋の到来を
 待ち望んでいてもいざ夏が終わってしまうと
 この灼熱の季節を懐かしく感じてしまう
 自分の気持ちの中の不思議を思う
※キバナコスモスが朝の風に揺れていた。



