とんだお花見。
やっと晴れて暖かくなった昨日の午前中、
桜を見ようと久しぶりに弘明寺公園まで
フレディとのんびり散歩してきました。
ところがあの広い自然豊かな公園内を
歩けど步けど桜の木がほとんどない(笑)。
ぼくの頭の中に”公園=お花見=桜”という
勝手なイメージができあがっていて
なんの疑いもなく足を向けたため
見事に肩透かしを喰らったのでした。
冒頭の写真は公園内にあった貴重な一本。
いや、よく見ると2本ですね。
風流な雷のように桜が枝を伸ばしていました。
フレディは桜なんかに興味はないみたい。
まぁ犬に桜の良さは分からないでしょうけど。
「ご主人様、何か言いましたか?」
「いや、なにも」
「”花の色は 移りにけりな いたずらに
我が身世にふる ながめせしまに”
ご主人様、誰の歌かご存知ですよね?」
「・・・・・・と、と、当然(汗)!」
「あっしは紀貫之ファンなんです」
「あぁそうなんだ。だからかぁ、彼らしい歌だよね」
「なにがっすか?」
「だからさぁ、さっききみが詠んだ歌だよ」
「あれは小野小町っすよ」
「・・・・・えっ?」
衰えゆくのは我が身ばかりではなく
記憶力も然り、って感じですかね。
ぼくとフレディは弘明寺公園を後にし
弘明寺観音の境内を通り商店街を抜けて
桜まつりで賑わう大岡川沿いを
歩いて帰ることにしたのですが
そこはもう人の波と出店の連なりで
ごった返している始末。
すれ違う人たちにフレディが
踏み潰されないように注意しながら
歩いたものですから桜なんて
眺めている余裕はほとんどありませんでした。
リベンジというわけでもありませんが
今朝の散歩では大岡川沿いの桜を
ゆっくり眺められたのでなんとなく幸せでした。