心に風が吹く。

男は口数が少ないほうがいい
 とかなんとか言っちゃって
 伝えたい大切なことを
 ずっと溜め込んでおいて
 いよいよ口を開いてみるかと思って
 いざ喋り始めると焦って噛んだり
 話す順番を間違えたり抜かしたり
 しどろもどろになって
 いったい私は何を言おうと
 しているのか分からなくなって
 再び押し黙ってしまって
 腕組みしたり右足のつま先を
 上げたり降ろしたりして
 伝えたいことをもう一度
 落ち着いて整理したあとで
 さあ言うかって顔を上げたら
 いなくなっちゃったよ おいっ!(笑)
そういう経験をたくさん積みながら
 この世にはタイミングというものが
 あるってことを私は知る
 (しかもイヤっていうほど)
 先生とか先輩とかライバルとか
 誰かほかの人から学ぶのではなく
 自らの過去の失敗から学ぶってこと
 タイミングはその最たるもののひとつ
 坂本九は陽気に歌う
♬この世でいちばん肝心なのは
 素敵なタイミング♬
タイミングを見計らうということは
 空気を読むってことに似ているかも
 これを身につけるってかなり難しい
 なんでこうなっちゃうんだろう
 いいかげんリズムに乗りなよ、ジブン!
 ・・・ん?リズム?
 そうか!リズムに乗れば
 タイミングが掴みやすいのか
 アー  ティカ ティカ ティカって?
 だけどあんな軽快なリズムに乗って
 七五調かなんかで大切なことを相手に伝えたら
 冗談言ってるって思われないかなぁ
「ご主人様、もうちょっと
 物事を深く考えませんか?」
 「なんだフレディ、聞いていたのか」
※寒椿の花弁が霜の降りた地面に
 散り始めました。
 横浜の日曜日は雨か雪の予報。
 町内会の焼き芋大会は
 昨日の段階で中止が決定しました。


