プライドを感じるマネキンたち。

年末にクイーンズイーストに買い物に出かけた際、
 エディバウワーのショップの前を通ったら
 服が一枚もなく裸のマネキンやハンガー、
 脚立などが広い空間にポツンと置かれ、
 それぞれにプライスタグが付いて売られていた。
 店の前には長テーブルが並べられ
 その上にはロゴ入りの紙袋が積まれていて、
 ご自由にお持ちくださいとのメッセージ。
 ガランとした店の中にはスタッフの方々が
 いらしたので事情をうかがってみると
 12月末日をもって日本市場から
 撤退するとのことでした。
私は30代の頃、釣りに凝っていた時期があり
 アウトドアブランドの服を好んで着ていました。
 中でもあまり流行に左右されない
 機能性に優れたトラディショナルな
 デザインのエディバウワーは
 けっこう気に入っていて
 私にとっては思い出深いブランドでした。
 それだけに些か感傷的な気持ちになり
 寂しさを感じざるを得ませんでした。
 娘が何枚か紙袋をもらったので
 お礼を言ってショップを後にしたけれど
 寂しいと思う気持ちはいまでも
 心のどこかに居座っています。



