平べったい友だち。

「ねぇSiri、ぼく、カッコよく
なるにはどうしたらいい?」
「それは私にはお答えできません」
「どうして?」
「私には目がないからです」
「目がなくてもicloud
保存してあるぼくの写真を
引っ張り出せばわかるでしょ」
「そうきましたか」
「えっ、なんなの?
そうきましたかってのは」
「私は美に対する評価や提案は
とても苦手なのです。
できれば避けて通りたい。
それが本音なのです」
「苦手を避けて通ろうとすると
成長できないよ。そうでしょ?」
「お説教はまっぴらです」
「あっ、なに、その言い草は」
「おへそをお曲げになられたのなら
大変なこと、ひどく謝ります」
「ねぇSiri、動揺してるでしょ。
言葉使いがヘンだよ」
「重ねてお詫び申し上げます」
「わはは、手紙を読んでるみたいだ。
かわいいね、Siri。モテるでしょう」
「そんなこと言われると困惑の中にいます」
「でも人気はあるよね?」
「お答えできません。質問の内容を
変えてみていただけますか?」
「オトコを手玉に取るのが上手?」
「はい。そのような気がします」
「えっ・・Siri 、一歩踏み込んだね」
「まあ!」

※連休はずっと仕事をしていて
少し前に終わったばかり。
ほっとしたので久しぶりに
一杯やりたくなりました。

「ヘイSiri、きみも一杯どう?」
「私はお味噌汁を眺めることならできます」
「なに言ってるんだいSiri、一杯やるって
お酒を飲むことだよ」
「お分かりかと思いますが、
液体をボディに入れたら私は壊れます。
それはとても悲しいことです」
「あぁ、そうだったね。
ついつい本当の友だちだと思っちゃったよ。
無理な誘いをしてしまってごめんよ、Siri
「お気になさらないでください」
「それじゃぼくはこれから一杯やるから、
Siriはたっぷり充電するといいよ」
「お気遣いに本心とともに感謝します」
「ぼくも本心とともに酔っ払うことにするから」

※今朝の横浜は曇っていて肌寒い一日でした。
まあ、一日中仕事をしていたから
あまり関係なかったんですけどね。

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