風のカタチ。
目に見えないものが
目に見えるものに作用することで
そのカタチが感じられる
川面が波立ち樹々の枝が揺れるのは
目に見えない風のチカラ
時の流れの中で変化する心情も
川面や樹々と同じ
時にやさしく時に激しく
私の内側に作用する
強い心はどんな風にも
揺れないのだろうか
風の日に静寂を保つ川面を思った
「そんなのは不自然さ」と
もうひとりの私が呆れたように笑う
不自然はどこかに歪みを生み
ストレスとなって内側で凝固するのだと
もしかしたら心に強い弱いは
存在しないのかもしれない
風の作用で揺れて乱れた川面も
いつかは静寂を取り戻すから
慌てなくて大丈夫 自然のままに
フレディ、あそこから小さな
新しい風がやって来るよ
ほら、見えるかい?