未明に見た夢。

銀座の老舗デパートの“神秘の森物産展
心を映す鏡を買う夢を見ました。
もちろんそんなもの買うつもりはなかった。
時間つぶしに会場をうろうろしてたら
魔女みたいな女性に声をかけられたのです。
「この世にたったひとつしかないこの鏡は
あなたに買われるために作られたのです」
みたいな口説き文句で買わされたのです。
それは上半身を映すくらいの楕円形の姿見で
古めかしい木製のフレームは
たくさんの豆電球で飾られていました。
いくらだったかは覚えていません。
(いくらだったんだろう。あんな怪しい鏡)
包装とか梱包にはかなり手間と費用が
かかってしまうと言われたので仕方なく
私はそのまま胸に抱えて地下鉄に乗りました。
地下鉄はわりと空いていて座れます。
電車の揺れでふらつくと危険なので
私は乗ってすぐシートに座りました。
しばらくすると乗客たちの
ひそひそ声が聞こえてきました。
「まあ。見て、あの人!ついに買ったのね」
「ホントだわ。あの人の人生、変わるわよ」
私の人生がどう変わるのか聞きたい衝動と
恥ずかしくてすぐにでも下車したい気持ちが
同時に私の胸の中にやってきた感じです。
これで豆電球でもチカチカ点いてしまったら
私は完全にこの場の笑いものになる。
「点くなよ、点くなよ」と祈りながら、
固く目を閉じていたのです。

ここでこんな恥ずかしい夢から
やっと解放されました。
顔から火の出るような羞恥心に苛まれながらも
自分の心をあの鏡に映してみたかった
という気持ちも残っています。
自宅に持ち帰って電源プラグを差し込んで
豆電球をチカチカさせながら鏡を覗いたら
どんなものがどんなふうに映ったのだろう。
恥ずかしくも不思議な夢でした。

※写真は眠れない夜に読み続けていた
宇宙SF小説。(写真は下巻です)
昨夜読み終えました。とても面白かった。

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