違和感の可能性。

みんな、こっちを向いてごらん、
今から写真を1枚撮るからさ。
って言ったわけじゃないのに
カメラのレンズをじっと見つめる
色鮮やかな可愛らしいコスモスの花々。
きれいに撮ってね、とか
私も画角に入ってるわよね?とか
あなたの葉っぱちょっと邪魔よ、とか
キャ〜!まだ準備できていないのに、とか
あなたカメラの腕前は確かなの?とか
あたしセンターがいいわ、とか
彼女たちの賑やかなおしゃべりが
聞こえてきそうでした。

こんなふうにコスモスの花を
女性に見立てて書き出してみたけど
これが粗野な男たちだったとしたら・・・

あのぅ皆さ〜ん、こちらにお顔をください。
写真を1枚撮らせてもらいますからね。
って申し上げたわけでもないのに
カメラに向かって眼を飛ばし始める
殺気立ったコスモスの集合体。
おぅ、パリッと男前に撮れよ、とか
俺も画角に入ってるだろうな!とか
お前の葉っぱのせいで
おいらが写らねぇじゃねぇか、とか
急にそんなこと言われたってよぅ、とか
そんなんでちゃんと撮れるのか?とか
俺を真ん中にもってこい、とか
男たちの身勝手な文句やつぶやきが
聞こえてきそうでした。

男もまあまあそれなりですけど・・・
やっぱり花の擬人化は女性のほうがいい。

かつてドリフターズがコントで
やっていたと記憶しているのですが、
これがもし◯◯だったらって
想像してみる遊びって面白いですね。
当たり前からの脱却。
可能性が無限に広がっていきそうです。

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