苦悩と葛藤の果てに。

映画”オッペンハイマー”を観ました。
 ストーリー構成が時系列になっていないのと
 やたらめったら登場人物が多すぎて
 理解できない部分が多かったです。
 ただ、オッペンハイマー個人の
 苦悩や葛藤を描くという観点からは
 成功しているのかも知れません。
 原爆を日本に投下することによって
 一般市民が犠牲になるという点で
 開発に疑問を呈する場面もありましたが
 原爆投下以前の東京大空襲での
 約10万人におよぶ犠牲者は
 ほとんどが一般市民であったのでは?
 どんなに善良に生きていようと
 どれほど社会に貢献していようと
 一旦戦争の口火が開けば
 どうしたって市民の犠牲は出てしまう。
 今はもう広島型原子爆弾より
 はるかにエネルギーの高い核爆弾が
 地球上にゴロゴロしているような状態。
 ほんの些細なきっかけでそれらが
 空を飛び交うかも知れないと思うと
 言い知れない怖さを感じます。


