「ぼくだけじゃない？」 「そう。みんな演じてる（笑）。 本当の気持ちは隠してるのよ。 どうしてだかわかる？」 「わからないよ」 「ちゃんと考えて！」 「ん〜、知られたくないから、かな」 「いい感じよ。じゃあ、 どうして知 […]

ちょっと前の夜のことだけど ぼくはお父さんと一緒に 寝室でユーレイのテレビをみていたんだ。 すっごくこわかったけど 中指と薬指のあいだから のぞくように見ていると、お父さんが 「アッハッハ！んなことありえない。 なんだジ […]

”怒る”を（おこる）と読むか （いかる）と読むか。 どちらの読み方も正解らしいです。 ただし（おこる）は”腹を立てること”、 （いかる）は”腹を立てること”のほかに、 ”激しく動くこと”や”荒れ狂うこと”、 さらには”角 […]

うちではいつも大鍋で麦茶を作ります。 作った麦茶はふたつのピッチャーに移して 冷蔵庫に入れ、入り切らない分は グラスのコップに入れて冷蔵庫へ。 今朝起きて喉が渇いていたので 冷蔵庫からコップに入っているほうを 取り出して […]

遠回りしながら 傘をかぶった月と一緒に駅まで。 目的地があってそこまでいかに効率よく 辿り着けるかということばかりが 気にかかる生活に慣れてしまうと、 どんなに美しい月が夜空に輝いていても 見落としてしまうかも知れない。 […]

イラストレーターの南伸坊氏は ［憂鬱］の”鬱”という字を子どもたちに こう教えたそうだ。 「キミたちはキャンプに来たんだ。 キャンプ場の林の中に入っていくと 不思議なことに”木”と”木”の間に カニ”缶”が落ちていた。 […]

「ねぇアルタイルさん、あたしたち、 年に一度しか逢えないのに どうして今日に限って地球人から ジロジロ見られちゃうのかしら」 「そうだよね。確かにベガの言う通り、 ぼくたち注目されているみたいだけど、 ぼくたちチョー有名 […]

ぼくは夕方の山道を歩いている。 坂の勾配がきつくて10分も登ると すぐに息を切らしてしまった。 もう少し歩くと道は鋭角に右に折れ 山肌をむき出しにした岩壁が 7〜8メートルほど続く。 岩壁には防空壕らしき穴がひとつ。 い […]