闇の中の光。
一昨日まで雨や曇り空が続いていましたし、
 今日も午後から崩れるとの予報が出ています。
 ですから昨日の晴れ間は貴重でした。
 昨夜は満月から二日後の居(座)待ち月。
 夜の帳が降りてしばらくしてから出る月を
 座って待つというところから
 この名が付いたらしいですね。
 夕食を食べ終えた頃に昇る月なんでしょうか。
 私はもう少し後の21時くらいに眺めました。
 電気のない昔の夜の外は月がなければ真っ暗でした。
 居待ち月は夜8時ちょっと前くらいに出て
 夜が明ける頃に沈む月。
 一晩中月明かりに照らされるんですね。
 ほかになにすることもなくひたすら月を愛でる、
 なんて風流な夜なのでしょう。
 月を眺めている時って
 その神秘的な光に影響されるのか
 想像力が働いて色々なことが頭に浮かび、
 私など素養がないからまったく無理ですが
 美しい短歌でも作ってみたくなります。
”み空行く月の光にただ一目相見し人の夢にし見ゆる”
 安都扉娘子(あとのとびらのをとめ)
万葉の時代にも一目惚れというものがあったのでしょう。
 こんなふうに歌われたら男として
 夢に出ない手はないのではと思います。羨ましい(笑)。
満月、立ち待ち月、居待ち月、寝待ち月、更待ち月・・・
 日を追うごとに月の出は約1時間ずつ遅くなってゆく。



