遥かなる歌声。

浜辺で不思議な模様の貝殻を拾いました。
 なんだか宇宙に浮かぶ楕円銀河みたい。
 もしかしたら閉じた世界の中にも
 小さな宇宙が広がっているのでしょうか。
 貝は異性を好きになることも
 出会うことすらないまま、
 雌は卵子を雄は精子を海中や水中に
 放出することで生殖活動を行うらしいです。
 (雌雄同体種は除く)。
 神秘的と言えばたっぷり神秘的なのですが
 人間の世界から見ればかなり淋しい。
 春先にアサリの味噌汁をいただいている時に
 貝の中に小さなカニを発見するのは、
 あながち捕食のためばかりではなく
 命のふれあいに渇望したアサリの
 心の叫びなのかも知れません。
太陽系の一員である地球もそうですけど
 その母体である天の川銀河も
 広い宇宙の中では孤独感たっぷりですね。
 いちばん近くにあるアンドロメダ銀河でさえ
 250万光年も離れているのですから。
 もっともソーシャルディスタンスをとっているから
 新型コロナ感染のリスクは少ないでしょうけど(笑)。
ホルストの美しい旋律に乗せて
 平原綾香が歌う”Jupiter”にはこんな一節があります。
♬ 愛を学ぶために孤独があるなら
 意味のないことなど起こりはしない ♬
なんと素晴らしい一節なのでしょうか。
 貝はおそらく殻の中に閉じこもって
 外敵から身を守るのに加え、
 孤独から愛を学んでいるのかも知れません。
 そしてその孤独に耐えられなくなったら
 ・・・カニを招き入れる。
アンドロメダ銀河は目下秒速122kmもの
 ものすごいスピードで天の川銀河に接近しています。
 このままいけば両銀河は50億年後には相交り
 20億年かけてゆっくりと合体すると予測されています。
 地球の周りもさぞや賑やかになることでしょう。
私のような音楽の世界から疎遠な人間が
 YouTubeにリンクを張るのはおこがましい限りですが
 今回は勇気を振り絞って張らせていただきます。
 スーザン・オズボーンの歌声、素敵です。


