覚えてみたい言葉。

世界にはいろいろな言語があって
 たとえば日本語の[信じる]は英語では[ビリーブ]、
 フランス語では[クロアール]といったように
 そのまま容易に翻訳できるわけですが
 中にはそのままでは翻訳できない、
 つまり該当する言葉が存在しない場合も
 たくさんあるということをこの絵本で知りました。
”翻訳できない世界のことば”
 エラ・フランシス・サンダース著
イタリア語の[commuovere(コンムオーベレ]は
 涙ぐむような物語に触れたとき、
 感動して胸が熱くなるという動詞。
 スエーデン語の[mangata(モーンガータ)]は
 水面に映った道のように見える月明かりという名詞。
 ウェールズ語の[hiraeth(ヒラエス)]は
 帰ることができない場所への郷愁と哀切の気持ちを表す名詞。
 トゥル語の[karelu(カレル)]は
 ゴムなどによる肌についた締め付けるものの跡という名詞。
 ワギマン語の[murr-ma(ムルマ)]は
 足だけを使って水の中で何かを探すという動詞。
ページをめくるたびにこんな不思議な言葉が出てきます。
先日ぼくはロードショーで見逃した”ぶあいそうな手紙”という
 ブラジル映画をアマゾンプライムビデオで観たのですが
 この中にもビアという女性が主人公のエルネストに
 イヌイットの言葉を紹介する場面が出てきます。
 [iktsuarpok(イクトゥアルポク)]
 この言葉の意味は、待ち人が来たかどうか
 何度も玄関に確認しに行くことだそうです。
 ソワソワって感じでしょうかね。
あるある!そういう気持ちってわかるなぁ。
 そんな心情を一言で言い表せる言葉があるって
 相手にすぐに伝わるし、とても便利なのだろうと思います。
 楽しい絵本でした。
 覚えられた言葉は・・・ないんですけどね。


