苦手なこと。
たしか中学校の頃だったと記憶している。
ぼくはクラス全員で跳ぶ”大縄跳び”が苦手だった。
みんなスーッと入っていって意図も簡単に
縄の回るリズムに合わせて楽しそうに跳び、
流れるように次から次に縄から抜けていく。
だけどどうしたことかぼくだけが
入るタイミングが全然つかめないのだ。
意を決して無理に飛び込んでしまうと
縄を引っかけ、そこでみんな止まる。
そういう失敗が続いたため、みんなは
ぼくがわざとやっていると思ったらしい。
ぼくが落ち込んでいると
見るに見かねた先生が機転を利かせ
ぼくを縄の回し手に変えたのだけど、
その時の焦りとか挫折感は
そのまま心の中の硬い痼りとなって残り、
今でも縄跳びという言葉を聞いただけで
緊張し身体が硬くなってしまう。
だけど今考えればこの時の経験はぼくを
いい方向に導いてくれたような気がする。
それまでのぼくは運動神経に自信を持っていた。
体育の授業で跳び箱の跳べない同級生とか
鉄棒ができない友だちとかが
どうしてできないのかぼくには分からなかった。
そんな慢心したぼくに神様が
お灸を据えたのかも知れない。
だからこの大縄跳びのことがあったから
友だちの輪に入っていけない人とか
大きな流れに乗れない人の気持ちが
分かるようになれたか、少なくとも
分かろうとするように変化できたのだ。
分かるようになれたからといっても
決して自分が輪に加わったり流れに乗るコツを
つかんだというわけではない。
今でも流れを乱して白い目や冷たい目で
見られることはたまにある。
いや、けっこうあるかも知れない(笑)。
いやいや、流れを乱したことや
冷たい目で見られていることにさえ
気づかない場合だってあるのだろう。
付き合いの長い友だちはそんなぼくの
性格を心得ていてくれるからとても助かる。
ちなみにトレーニング時に跳ぶ縄跳びは
なんの問題もなく上手に跳べるんですよ。
なんたって自分のリズムで跳べますからね。
※フレディとふたりきりの夜を
なんとか無事に切り抜け散歩を終えた後の朝食。
チャーハンは冷凍物ではありません。
冷蔵庫の冷やご飯を使っていますが手作りです。
グラスに入っているのは
バーボンではありません。麦茶です(笑)。
フレディはちゃんとドッグフードを食べました。