私の知らない植物の世界。

人間が嗅ぎ分けることのできる
花の匂いはほんの僅かでしかない。
しかも花は体内でその匂いを
変化させることもできるらしい。
ミズナラの木から放出される
匂い物質イソプレンは凝結核として
大気中で雲を生成する材料となる。
しかも日光のあたり具合でその放出量を
短時間のうちに変化させるという。
植物が気候に影響を与えているとは
ちょっとびっくりですね。
また、虫による食害を受けた花は
匂い物質を出すことで仲間の植物や
虫たちに情報を伝えているのだとか。
たとえば害虫に食べられた
マメ科のリリマメが「やられたわ」みたいな
匂い物質で情報を流すと
そばにいる健全なリリマメは
害虫が嫌う物質を体内で作ることで
防御力を強めていることが
実験で明らかにされている。
コナガの幼虫による食害を受けたキャベツは、
匂い物質をい出すことで
虫の天敵であるコナガコマユバチを
ボディガードのように呼び寄せる。
さらには別の害虫に食べられた場合は
匂い物質の配合を変えることで
違う天敵を呼び寄せるという。
花の匂いが言葉になったり盾になったり。
植物の世界がこんなことになっていたなんて
オドロキ モモノキ ハナサンショウはピリ辛。

上記の内容は半年ほど前に、
読売新聞に載っていた記事の要約ですが、
興味深い情報だったので思い出した時に
本ブログに載せておこうと思いました。

※写真は先日、散歩の途中で見つけたアザミ。
ちょっと開花が遅れたんですかね。
ぼくはこの花を見るとなぜか笑ってしまう。
私に触ったら痛い目に遭うわよと
言っているような刺々しい出立ちをしていながら
誘っているような華やかなヘアスタイル。
そのギャップが可笑しい。
キミは今どんな匂いを出しているんだい?

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