新たな試みに期待。
やるせない気持ちで胸が塞がり
途中まで書いておきながら
アップロードしなかった原稿があります。
それは幼な子の虐待に関する
信じられないような事件を耳にして
いたたまれずに書いたものでした。
でも昨夜新聞に掲載された記事を読んで
少しは社会のシステムが改善されるかもと
新しい期待みたいなものが
私の中に生まれました。
それは自治体がITを活用した取組みで
最終的な判断は人間に委ねられるものの、
過去に起きた何万通りもの事例を
コンピュータに入力して照合し
幼児虐待の兆候を分析する新しい試みです。
人間の力が及ばないところを瞬時に
コンピュータにカバーしてもらう。
車につけたカーナビのような働きと
同じような役割なのかも知れませんね。
まだまだ多数の自治体が
導入しているわけではないけれど、
期待したような結果が得られれば
徐々に浸透していくのではないでしょうか。
なにもやらないで同じような事件が
繰り返されるよりよっぽどいい。
コンピュータなんかになにが分かる?
そう考えがちだけど
カーナビは知らない道を走っていても
ドライバーに安心感を与えてくれます。
以下は未投稿だった文章です。
*******************
この世にせっかく生を受けたのに
邪魔者として酷い扱いを受け
大人になることができなかった魂は
体温も安堵も知らないまま
孤立して今も泣き続けている
もう何度も幼い無垢な命が
偽者の親の手によって
冷酷に奪われてきたことか
それと同時にどれほど
間違った社会のシステムが
間違ったまま機能してきたことか
虐待の兆候はあり
サインも出されていて通報者もいた
それにも関わらず社会のシステムは
今回もまったくと言っていいほど
機能しなかった
もしかしたら水面下で
虐待やイジメを防ぐための新しい模索が
もう始まっているのかも知れない
そうだとしたら一刻も早く
一歩も二歩も踏み込んだシステムを
稼働させて欲しい
片手間や逃げ腰で解決できる
そんなはずはぜったいにないのだから
*******************
親の信じられないような態度も
子どもたちが発するSOSも
プライバシーという厚い外壁に阻まれて
外側からは見えないのです。