手を洗う前に考えたこと。

「わたし、石鹸として生まれたこと、
そしてあなたといまこうして
一緒にいられることに言い知れない
喜びと感謝の気持ちを感じているの」
「ぼくだってきみとこうやって
ピッタリできてファンタスティックフォーだよ」
「ファンタスティック・・・フォー?」
「あ、ゴメン。フォーが余計だった」
「あなたと一緒にいられる時間は
もうあまり残っていないけど
残された時間ずっとこうしていたいわ」
「ぼくも同じさ。あっ、そうだ!ぼくたち、
できるだけ長く一緒にいられるように
ぼくの身体のほうを先に
ゴシゴシやってもらえるよう
あの粗野なオヤジに掛け合ってみるよ」
「いけないわ!そんなことしたら
あなたのほうが先に消えてしまう。
あなたの気持ちはとっても嬉しい。
でも先にすり減って消えるのはわたし。
順番を変えるなんてダメよ」
「なにを言うんだい
きみは今まであの粗野なオヤジの
汚れた手をずっとキレイに
し続けてきたじゃないか。
もうじゅうぶんだよ。
ぼくはもっときみと一緒に
こうしていたいんだ。
きみがいなくなってしまう日が
来るなんてぼくには考えられない」
「まあ!・・・・」

あのぅ、そろそろ粗野なオヤジは
手を洗ってみたいたいと思うんだけど
いいかなぁ。

※そんなつもりで写真を撮ったわけでは
ありませんが、色といい、艶といい、
なんかずいぶん官能的な写真に
なっちゃいました(笑)。アホか、オレ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

gooblog

前の記事

心を揺らす歌。
gooblog

次の記事

気持ちに耳を。