戻ってこなくていいのにさぁ。

「フレディ、風が来るよ」
「風がっすか?」
「そう、ほら抱っこしてあげるよ。見える?」
「あっ、ほんとだ!あれ、春一番っすね」
「いや、あれは冬の風だと思う。
今朝は一段と冷えているからね。
それに春一番はもうとっくに吹いちゃったじゃん」
「えっ、春一番が吹いた後なのに
これから冬の風が来るんすか?」
「この季節、三寒四温といって
寒い日と暖かい日が混ざるんだよ。
で、今日は三寒四温の三寒の日」
「へぇ、サンカンシオン・・・ですか。
どうでしょう、身構えたほうがよいですか?」
「一緒に身構えよう」

す〜〜っ、ぞわぞわぞわわ〜

「ぅわ〜、ぶるっちゃいますね、冬の風」
「フレディは毛皮を着てるから
それほど寒くは感じないだろうけど
人間の身体はそんなふうには
なっていないからけっこう辛いんだよ。
もう一枚着てくりゃよかった」
「バカ言っちゃ困ります。ボクだって
冬の風は寒いに決まってるじゃないですか」
「あれ?フレディの毛皮は安物なのかい?」
「そうなんですよ。質流れの狸の毛皮の値段を
叩きに叩いて・・・って、違います!」
「ワハハ!ところでフレディ、質流れなんて言葉、
いったいどこで覚えたんだい?」
「一般常識ですよ、ご主人様」
「ふ〜ん。三寒四温って言葉も
一般常識だと思うんだけどなぁ」
「そこをつつきますか、ご主人様。
ボクはまだ生まれてから4年しか
経っていないんですよ。
常識に漏れがあるのも仕方ありません」
「開き直ったね、フレディ。
自分の不勉強を棚に上げて
開き直ってしまったらいけま・・・」

す〜〜っ、ぞわぞわぞわわ〜

「ご主人さま、また来ましたよ、冬の風!
それに冷たい雨も降り始めましたよ。
トイレも終わりましたことですし
早く暖かいお家に戻りましょうよ。
ご主人様も嫌いでしょ?冬の風と冷たい雨」
「まあね。じゃあ戻ろうか。傘もないことだし」

今朝はそんなふうに
冬の風と冷たい雨にやられてしまって
30分にも満たない短い時間の散歩でした。
雨は花粉の飛散量が少ないといういい面もあります。

こんな日ですし、たまには若さと未来を
感じさせてくれる熱い歌が聴きたくなりました!