懐かしい思い出。
まだ子どもたちが就学前の頃
私は子どもたちを連れてよく公園に出かけ、
一緒にドングリを見つけては
ポケットいっぱいになるまで夢中で拾ったものです。
公園で拾ったドングリを持ち帰って
まるで採掘した宝石のように大事に大事に
バケツの中に満たしていく。
放置していると虫がわいてパニックになりそう。
かといってそれを一気に捨てると子どもたちが
どんな顔をするかわかっていましたので
気づかれないように少しずつ捨てていました。
子どもたちとしてはいつまで経っても
いっぱいにならないバケツを
不思議に思っていたかも知れません。
そんな子どもたちはもうすっかり大きくなって
今は友だちと遊ぶことに夢中です。
手がかからなくなった分、
私はランニングやウォーキングが
できるようになったわけですが、
その途中にかわいいドングリや
きれいな形の松ぼっくりを発見すると
懐かしさのあまり思わず拾い上げて
ポケットに入れてしまいます。
子どもたちと公園で楽しく過ごした日々の
懐かしさもそうですが、
自分が子どもだった遥か昔のことまで
思い出すからなのかも知れません。
写真のドングリを拾った時
私の少し先で小さな男の子とお父さんが
やっぱり一緒にドングリを拾っていました。
私が通り過ぎてしばらくすると
「ほら、こんなに大きいのがあったよ!」
って聞こえてきたのは
明らかにお父さんの声でした。