待ち時間にふと思ったこと。

自信と慢心は紙一重

愛情と憎悪も紙一重

指導者と独裁者も紙一重

たった紙一枚程度の差で

まったく違うものになる

自信の道の先には慢心が転がっているし

愛情の畑には憎悪の種も混ざっている

さらに指導者のロッカーには

独裁者としての服も吊るされている

そういうことなのだろう

ぼくたちは

自信が慢心に変わるということの

愛情が憎悪へと変わるということの

指導者が独裁者に変わるということの

危険性を知識としては知っていても

自らがいざそうなったとしたら

その変化に自分自身では

なかなか気づかないものだ

だからこそ

それらを独り歩きさせないために絶えず

ブレーキペダルに足を乗せておくべきだし

ときどき立ち止まってみることも大切だし

止まらなくなったら止めてくれる仲間が

ぜったいに必要なのだ

人間はひとりでいてばかりだと

ロクなことを考えないし

間違った方向に進みかねない生き物

ひとりフルスロットルで生きていると

とんでもないことになりそうだ

「なるか?」

「ん〜、たぶんおれは、なる。

なったら止めてくれるか?森川」

「少し泳がすかも」

「泳いでいるうちにおれを見失ったら?」

「片桐、おまえ泳げるようになったのか?」

「犬が犬かきするみたいに

白目むいて突き進みそうだよ」

「あはは、犬かきじゃそれほど遠くまでは行けまい」

「たぶん25メートルくらいで力尽きる」

「25メートル(笑)!それくらいなら

見失わないから大丈夫。

思いっきり独裁者になってこい」

「森川・・・」

 

あっ、やっと名前を呼ばれたみたい。

休日診療の皮膚科なら空いてるだろうって

思っていましたが考えが甘かった。

1時間40分。これから診察室に向かいます。

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