幸せを感じる時。
姉の末娘の家庭に女の子が誕生しました。
まだ生まれてから10日しか経っていない
生まれたての赤ちゃんに会いに行くと、
彼女はママの胸の中ですやすや眠っていた。
お包みから飛び出した手が本当に小さい。
ぼくはその小さな指にそっと触れながら
息子や娘が生まれた時のことを
思い出していました。
もう20年前のことなのに
まだあの時の記憶が鮮明に残っていて
頭の中に再生されていきます。
生まれてからずっと子育てと働くことに
必死だったから分からなかったけれど
今思うとあれはすごく幸せな時間だったと
思えてくるから不思議です。
幸せな時って幸せの中にいる時に
感じたいのに余裕のなさが
そうはさせてくれないんですね。
もう子どもたちと一緒に過ごす時間は
あまりなくなってしまったし、
各々家庭を築くことにでもなったら
半年に一度、あるいは年に1度くらいしか
会うことはなくなるのかも知れない。
でもたとえそうなったとしても
会った時はたぶん幸せの気持ちが
記憶の中に蓄積されているのだと思います。