幸せはすぐそばに。

「ねえジュリア、
毎日夜中0時になると誰もが必ず
もらえるプレゼントってな〜んだ」
「さあ、なにをもらえるのかしら。夢?」
「夢って見ないこともあるよね?」
「そうかぁ」
「ギブ?」
「悔しいけど降参よ」
「答えはねぇ、新しい1日」
「なるほど!気がつかなかったわ。
そう考えるとすっごくワクワクするわね。
なにか嬉しいことがすぐそこに
待ち受けているように思えてくるもの」
「だよね。だけどさぁ、
せっかくプレゼントがもらえるのに
暗い気持ちや嫌なことで
頭の中が埋まってしまっていたら
せっかくプレゼントが届いても
ワクワクしなくなっちゃうかもね。
ワクワクしない人には
新しい1日はあげませんってなったら
みんな必死で明るい気持ちでいようと
するんんだろうか」
「ロバート、神様はそんなけちん坊でも
意地悪でもないと思うわ。
明るい気持ちになれない人にも
ちゃんと新しい1日がもらえる。
だっていままでがそうだったでしょ?」
「ジュリアらしい意見だね。
ジュリアは暗い気持ちで
1日を過ごすこともあるの?」
「そりゃ、あるわよ。ロバートはないの?」
「ぼく?ぼくは・・・ないみたい」
「やっぱり」
「なに、そのやっぱりって」
「冗談よ、冗談!ホントはあるのよね?
わたしの前では強がらなくてもいいのよ」
「その大きな瞳に見つめられると
暗い気持ちなんか吹っ飛んじゃうから」
「わたしはロバートを明るい気持ちに
変えてあげられる力があるの?」
「もちろん!ぼくの中にはジュリアがいる。
だからもう暗い気持ちになることはない」
「ロバート・・・」
「ぼくも暗い気持ちの時のジュリアを
明るい気持ちに変える存在でいたい」
「ロバート、わたし毎日暗い気持ちに
なることにたった今決めたわ。
だってそのたびにロバートが来てくれるから」
「ジュリア、明るい気持ちになるために
暗い気持ちを作り出すのはどうかと思うよ」
「・・・ダメ?」
「ダメじゃないけどぼくだって
救出に向かいたくても向かえない時が
きっとあると思うんだ」
「わたし、笛を吹くわ。毎日ね」
「ぼくはマグマ大使か(笑)」
「ロバート、マグマ大使って・・・だれ?」
「地球征服を画策する宇宙の帝王ゴアから
地球を守るためにアースがつかわした
でっかい人型ロボット。
まもる君の吹く笛で呼び出されるんだ」
「地球征服・・・素晴らしいわ」
「えっ?そっちかい!」

神様からいただいた新しい1日が
太陽付きで送られて・・・
来てはいないようですね、どうやらまだ。
でも大丈夫、そのうちカラッと。

※写真はスタンダード仕立ての千日紅(笑)。
花弁のとんがった先に白いヒゲ。
このわずかな白が赤を引き立てているのかな。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

gooblog

前の記事

ある日。
gooblog

次の記事

辿り着けなかった孤島。