大好きな作家。

昨日、散歩がてら来年の手帳を買いに
 有隣堂まで行ったついでに
 ベルンハルト・シュリンクの
 ”別れの色彩”を買って帰ってきました。
 シュリンクの小説の扉を捲って読み始めると
 人物描写やストーリー展開に繊細な奥行きを感じ、
 その独特の世界観に完全に惹き込まれてしまいます。
 だから一度読んだら終わりというわけではなく、
 何度も読み返したくなるし、
 その度に新しい発見があります。
 シュリンクは1944年ドイツ ビーレフェルト生まれ。
 戦後ドイツが東西に分かれている複雑な時代に
 多感な時期を過ごしていたためか
 作品にそうした時代背景の影響が
 色濃く出ている気がします。
 ”別れの色彩”は9話からなる短編集。
 現在、3話まで読み終えたところですが
 円熟の時を迎えたシュリンクらしい良さにあふれ、
 ストーリー展開の面白さに
 ますます磨きがかかったように感じます。


