夢の中ではヘンがヘンでなくなる。
すごくくだらない内容なのだけれど
いつまでも忘れたくないと思って
ブログに書き残しておくことに決めた。
読んでも長いばかりで全然面白くないです。
っていつものことですけど。
昨夜ものすごくヘンな夢をみた。
ぼくは友だちとお墓参りに行く。
友だちが一緒なのだから、きっと
ふたり共通の人物のお墓なのだろう。
だけどそれが誰なのかわからない。
さらにヘンなのはそれが夜だったこと。
ぼくらはふたりとも懐中電灯を持っている。
真っ暗な坂道を何か楽しく会話しながら
上って行き上り切ると空が白み始めた。
そこから広がる朝の景色を眺め、
不思議な達成感を味わう。
(お墓参りに来たはずなのにその目的を
果たせないまま達成感を味わうなんて
絶対おかしいのだけれど・・・)
ふと足元を見ると3メートルくらい先から
ほとんど崖といっていいような
急な下り坂になっていて足がすくむ。
どうしたものか方策を考えていると
地平線から鮮やかなオレンジ色の
太陽が顔を出し始めた。
わーっ、なんてきれいなんだろうって
ふたりで泣きそうなほど深く感動する。
太陽がすっかり出切ったあたりで
友だちがぼくの肩をたたき
「あっちを見て!」と右の方を指さす。
見ると傾斜地に食い込むように
ものすごく不安定そうな建物が建っていた。
それは建物というより
ちょっと厚めの木でできた四角い箱を
無造作に積み上げただけって感じ。
数えてみるとその箱は全部で36個あって
天辺はかなり揺れている。
友だちはその建物を伝って降りようと言う。
ぼくたちはその建物の30階にあたる
高さのところにいるのだ。
建物に近づくと真っ黄色な扉があって
建物全体がかなり大きく揺れているので
扉のノブをつかむのが怖い。
「・・・そうだ!まずはノックしてみよう」
そう閃いてコンコンてやって待っていると
扉が開いて中から飯場の頭領みたいな
強面の人が出てきてぼくたちを見て顎をしゃくった。
入りたいのなら早く入れと言ってるみたい。
ぼくたちは艀からボートに乗るような要領で
緊張しながら建物に入った。
ところが強面の頭領はもうどこにもいない。
建物はグラグラ揺れている。
エレベータも階段もなさそう。
こんな場合は引き返すにかぎるのだけれど
お決まりのようにもう扉は開かない。
「ダメだ」そう言って後ろを振り返ると
友だちはなにを思ったかトリュフチョコを
幸せそうに食べた後、
両手を鳥の翼のように広げて30階の窓から
外に飛び出した。
「ウソだろ?!」
ほくが慌てて窓に駆け寄ると
友だちは気流に乗って空を飛んでいる。
「ほら、気持ちいいよ。一緒に飛ぼうよ」
それがテレパシーのようなものでぼくに届く。
「トリュフチョコを持っていないんだ」って
ぼくが友だちに返すと友だちは残念そうに笑う。
ぼくは仕方なしにポケットから柿の種の小袋を出して
柿の種3つと南京豆1粒を食べてから
意を決して外壁を伝って降り始めた。
スパイダーマンみたいだなと
少しだけ自分を誇らしく思った。
身体が恐怖で震えなくて済んでいるのは
きっと柿の種と南京豆のおかげだ。
でもぼくだって本当は柿の種じゃなく
できればトリュフチョコを食べて
友だちのように空を飛んでみたかった。
今度お墓参りをするときは
絶対にトリュフチョコを持っていこう。
そんなことを考えていたら
足を踏み外して真っ逆さま。
ぼくは手足をバタバタさせながら
ついに死ぬのかと思った瞬間
友だちが素早くぼくの下に入り
ぼくはいつの間にか友だちの背中に乗って
空を飛んでいた。
いつまでもこのまま飛び続けたい。
そう思っていたらスマホの
バイブレーションが作動して目が覚めた。