境界線を超えて。
古代のケルト人は1年を
ライトハーフとダークハーフに分け、
その境目とされる10月31日は
ダークハーフの始まりの日とされていた。
その日の夜は現世と異世界の境界線が
曖昧になり死者が家族のもとに帰ってくる。
それと同時にその死者に紛れて
死霊までもが現世に迷い込むのだとか。
ハロウィンの夜に人々が悪魔やお化けに
仮装するのは現世に入り込んだ悪い死霊の
目を欺くことで取り憑かれないよう
身を守るためということらしい。
日本で言えばさしずめお盆期間中に
ご先祖さまたちに紛れて
怨霊も降りてくるかも知れないから
現世の人々は顔を真っ白にメイクして
ケチャップを口から垂らしながら
お迎えするということなのだろうか。
ジャパニーズ・スタイル・ハロウィン!
遠い将来、私がこの世を去ったとしたら
きっとお盆が来るのを楽しみにすると思う。
子孫たちに会いたいですからね。
でもいくら怨霊には取り憑かれたくないからと
口から血を流しながら迎え火を炊かれたら
たぶん「家、間違えました!」とか言って
すぐにあの世に戻ってしまうと思う。
あぁ、お盆が10月31日ぢゃなくてよかった!
※写真はどこかのテーマパークではなく
清水ヶ丘公園に続く長い階段の途中にある
普通のお家の玄関脇のディスプレイ。
このお宅、年を経るごとに過激になっていくので
ここを通るのが毎年楽しみなんです。