凍てつく道に降り積もった葉。

遊歩道に落ちた無数の枝垂れ柳の葉。
 ぼくは枝垂れ柳が秋ではなく
 この真冬に落葉することも、
 落葉樹であることさえ知らなかった。
 柳の下にはドジョウやカエルがいて、
 夏の夜はオバケが恨めしそうな顔で
 道ゆく人を見つめている・・・
 その程度の冗談のような知識しか
 持ち合わせていない身でも、
 毎朝散歩に出ることによって
 なんらかの発見があるものですね。
 紅葉落葉樹は気温や日の長さを頼りに
 その時期を決めている。
 昨今の温暖化現象や夜間照明の影響で
 紅葉のタイミングが把握しづらくなっていて
 年々遅くなっているらしいです。
 特に柳は季節や環境の変化に敏感だから
 落葉時期が今になってしまっている。
 このまま温暖化が進めば
 紅葉落葉樹は紅葉も落葉もしなくなる
 そんな時代がやってくるのだろうか。
 ということは近い将来オバケさんの目撃情報が
 真冬にもあってもおかしくないかも知れない。
 この星の気候変動が恨めしや〜。


