人間に恋した天使の話。

ヴィム・ヴェンダース監督の
”ベルリン・天使の詩”を観ました。
守護天使として登場するのが
ダミエルという名のおじさんでした(笑)。
ちょっと変わってますね。
セリフも含め全体的に詩的な印象が強く、
モノクロームの映像がストーリーに
奥行きを与えているように感じました。
このおじさん天使は人間界に憧れている。
それは天使仲間のカシエルに向かって
打ち明ける次のセリフから分かります。

”霊として生きるのは素晴らしいよ。
人々の心に触れられる。
うんざりするときもあるけれど、
永遠に漂うよりも自分の重みを感じてみたい。
大地に生きる者だと実感したいんだ。
一歩踏み締めるごとに、風を受けるごとにね。
永遠に、ではなく、今このときと言いたい”

そしてあるときサーカス一座の
曲芸師の女性マリオンに恋をしてしまう。
天使は人間に恋をすると死んでしまうらしい。
死んで人間界に降りてきたダミエルは
マリオンを求めて探し回り、
ライブ会場内にあるバーカウンターで
ついにめぐり逢う。

”愛を求める心が私を不器用にする”

マリオンはダミエルを見つめながら
こんな甘いセリフを吐くのだった。

この映画、私は途中で眠くなりました。
でもあきらめずに見続けてよかったと思います。
秋の夜長は映画と共に過ごすというのも
なかなかいいもんですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

diary

前の記事

ココロ、アタタマル。
diary

次の記事

充実のクタクタ。