トゲ、トゲ、トゲ。

朝の散歩で秋の味覚、山グリを拾いました。
トゲが刺さらないように慎重に
そっと持ち上げましたが刺さりました。
ひとつだけ拾ってもどうにもなりませんが
秋が来たという実感が欲しかったので
鞄に入れてそのまま持ち帰ってしばらく
作業部屋に飾っておくことにしました。
しかし自分でもつくづく思うのですが、
ぼくはいろいろなものを拾います。
石、昆布、ドングリ、落ち葉、種、流木・・・
すぐに捨ててしまうものもありますが、
気に入ったり珍しいカタチをしたものは
写真に撮ったりデッサンしたりします。
捨てた覚えのないものが
なくなっていることもあります。
たぶんそれは家人が処分したのでしょう。
なくなったことにさえ気づかない場合もあります。
それでも懲りずに拾うのはなぜなんですかね。
当事者のぼくにもさっぱり分かりません。
でも写真に撮ってこうやって
ブログに載せておけば思い出になります。
忘れっぽいぼくにとって写真は
記憶を繋ぎ止めるひとつの方法なのだと思います。
この写真を見れば公園の景色が
指先の痛みとともに蘇ってくることでしょう。
このクリに限らずぼくたちは
忘れたくない時を過ごした日のことを
いつでも思い出せるように
その日にまつわる何かを拾ったり、
もらったり、買い求めたり、
ぼくのように写真に残したりするのでしょう。
※昨夜は中秋の名月でしたが、
あいにく横浜は雲が多くチラッとしか見えませんでした。


