イメージと違う音。

”よく晴れ渡った風のない満月の夜に
昇りゆく月の音が聞こえる場所がある。
それは大天井岳の山頂のある一点”

そんな内容のサジェスチョンを
ぼくが夏の浜辺を歩いているときに
松の枝に止まるトンビから受け取った。
月が昇る音・・・大天井岳・・・
ぼくは登山の経験はないし、
それほど興味があるわけじゃないけど
月が昇る音なら聞いてみたい。
大天井岳ってどこにあるのだろう。
ぼくはトンビに導かれるまま山に入る。
長く続く細くて急峻な登山道を行くと
視界が開け壮観な景色が広がった。
なんて美しいところだろう。
刻々と変化する夕空の色に圧倒される。
こんな景色が見られるなら登山もいいな、
素直にそう思った。
空には雲はなく風もほとんどない。
やがて太陽は山の稜線の向こうに沈み
まもなく主役が入れ替わるように
真ん丸の月が昇ってくるはず。
ぼくはトンビのサジェスチョンを反芻する。
”よく晴れ渡った風のない満月の夜に
昇りゆく月の音が聞こえる場所がある。
それは大天井岳の山頂のある一点”
山頂のある一点・・・それはどこだろう。
ぼくは思い出したようにトンビを探す。
トンビは山頂を表すプレートの上にいた。
“ある一点ってどこ?”
ぼくがテレパシーを送ってもトンビは
われ関せずといった態度で毛繕いしている。
もう月が昇ってきてしまう。
早くポイントを探さなければ!
薄暗がりの中、必死の形相で辺りを見回すと
ハンバーグくらいの大きさの
鈍く光る岩を20mくらい先に見つけた。
きっとあそこだ、ぼくは岩に躓かないよう
急ぎながらも注意深い足取りで向かう。
到着してすぐさま空を見上げたら
真ん丸の月が顔をのぞかせ、それと同時に
スマホの目覚ましアラームが鳴り始めた。
5時40分。今日一日の始まりだ。

※ガレージの前にこぼれて咲いた日々草。
タイヤで踏み潰さないよう慎重に出し入れ。

Humlan Djojj – Djurens Vaggvisa

フムラン・ジョッジというのは
スウェーデンの自然を舞台にした
架空の物語に登場する主人公のマルハナバチ。
子供たちに環境保護の重要性を教えることが
コンセプトになっている。
聴いていると子守唄のようにやさしい。
睡眠不足の人間にはクスリのようなメロディ。

ただ目を閉じれば
きっと見えるはず
夢の国にあるすべてを
そしてジョッジも一緒に行きたい
遠くへ飛んで行ける
ジョン・ブラムに会いに行く
月へ行ってしばらくそこで
ただうたた寝すれば
きっとわかるはず
おとぎ話の世界の
すべての謎が
月に向かって手を振り
星たちが待っている
銀河全体を
巡ることができる
ただ眠りにつくだけで
ジョッジが待っている
彼は夜通し君と一緒
太陽がこんにちはと言うまで
夢の中では何でも起こりうる
君の想像のように
宇宙全体が
ジョッジの魔法で満たされている

※DeepLに訳してもらいました。

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