よく晴れた春の朝に。

風のない静かな朝
1台の小さなモーターボートが
後ろに美しい波紋を作りながら
ゆっくりと大岡川を遡上してゆく
ボートが遠ざかるにつれて
波紋は複雑な模様になって静まり
揺れていた両岸の景観を
再び川面に映し出してゆく
ただそれだけのことなのだけれど
私は橋の上からしばらく
その波が納まってゆくのを眺めながら
記憶と忘却について考えていた

あれからもう13年なんですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

diary

前の記事

気持ちいい天気。
diary

次の記事

自然なこと。