もうすぐ。

「会いたいなぁ。
 ずっと我慢してきたんだよ。
 そろそろオレ、思い切った行動に
 出ちゃいそう。もうゲンカ〜イ!」
 「もう少しだけ待って。お願い」
 「わかったよ。でもオレ、
 もういっぱいいっぱいだよ。
 一刻も早くキミを全身で感じたいんだ」
 「ジリジリ焼いちゃおうかしら」
 「焼かれた〜い!」
 「黒焦げになるほどに?」
 「うん・・いや、黒焦げはいやだな。
 こんがり小麦色くらいがいい」
 「相変わらず贅沢ね。夏は好き?」
 「もちろん!キミは夏の季節に
 ぴったりな存在だよ。
 このじめじめした世界から抜け出して
 一心不乱にキミに会いたい」
 「まあ!嬉しい。もう少しの辛抱じゃない。
 あと3〜4日よ」
 「ホントだね?きっとだよ」
 「えぇ。あと3〜4日したら
 輝いてあげるわ、あなたのために」
 「オレのために?
 ぅわ〜、もうぼく、天にも昇る気持ち」
 「天に昇っていらっしゃい。
 抱きしめてあげる」
 「いや。それはやめとくよ。
 まだ炭になる歳じゃないからね」
梅雨が明けたら・・・どうしよう。


