めぐり、めぐる。

日常を離れて真新しい時間と空間の中に
自分を置いてみたいってときどき思う。
気分を変えるためにどこか遠くの
知らないところに行ってみたいのだ。
一日二日とかじゃなくてどーんと半月くらい
海の見える鄙びた温泉宿に長逗留して
本を読んだり書き物をしたり
スケッチブックを持って辺りを散策したり
朝は浜辺を歩いて潮風に吹かれたり
夜はぼんやり星を眺めたり
肌寒い日は温泉に思いっきりドボン!
時計もスマホも手帳も見ず新しい場所で
ただひたすら気の向くままに過ごす・・・

だけど仮にそんな非現実的なことが
実現するとしていったいぼくは
どのくらい逗留していられるだろうか。
なにも考えず適当に半月と書いたけれど
たぶん5日もしないうちに退屈して
そろそろ帰りたいと思い始めるに違いない。
自分の心理の奥を覗いてみるとそこには
もしかしたら日常に戻れなくなるのでは
という不安が隠れているのかもかも。
夢想、刺激、充足、飽和、不安・・・
そして飽和からくる新たな夢想や渇望。
人間は新しい刺激を感じるために何度も
古くなることを自ら求めるのだろうか。

あ〜いやいや、そんな大仰なことが
書きたいわけじゃなかった。
ほんのちょっと溜まっているストレスを
発散したいと思っただけのこと。
ストレスを解消するためには逃げないで
向き合うことが必要だということを忘れていた。
温泉にドボンして解消できるような
ストレスなんて大したストレスじゃない。
アーネスト・ヘミングウェイは言った。
”あちこち旅をしてまわっても
自分から逃げることはできない”と。
そしてこうも言った。
”勇気とは窮地に陥ったときに
みせる気品のことである”と。
ストレスは窮地ではないのかも知れない。
それに気品というものがどういうものなのか
いまいちピンとこない。
だけどずしりとくるんですよ、この言葉。
頭の中ではなく胃袋に入れておきたい言葉!

※昨日は午前中に義母の調子伺いを済ませ、
午後から2時間テニスをしました。
身体が軽くいい感じで動けていたので
ちょっとはストレスが消えてくれたかな。
でもやっぱり鄙びた温泉宿も捨て難い(笑)。
いい写真が撮れたのでブログを
更新しようとして何か書き始めたら
こんなに長くなってしまったのだった。

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