ぴったり!

誰かの心の中を覗くことなんて
 できるはずがない。
 でも好奇心からなどではなく、
 その人の力になれたらと
 感じるたびにそれができたらって思う。
 寂しいときや悲しいときは
 信頼する人だけが見つけられる
 心のドアがあればいいなぁって。
ぼくはどうやら誰かの気持ちを
 察するってことがすごく苦手みたい。
 だから特にそう思うのかな。
 言葉の裏側に隠れている気持ち、
 表情の内側に潜んでいる願い。
 気の置けない仲のいい友だちだから
 それが見えるのは当然だ、
 なんて思っていたら
 大間違いかもしれない。
 むしろ親しい間柄だからこそ
 ドアに鍵をかけてしまう・・・
 なんてこともありそうだ。
理解して欲しいという気持ちと
 寄り添ってあげたいっていう気持ちが
 ぴったりだったらいいのに。
 ぼくたちはひとりじゃ生きられない。
 自分を理解してくれる友だちがいたり、
 友だちの気持ちをわかろうとする
 自分がいるから救われるのかも知れない。


