どんな空が見えるだろう。

元日の夕景・・・
 清水ヶ丘の頂から眺める空は美しく
 ドラマチックな色に包まれていた。
 しばらくそのまま空を見つめていると
 刻々とその表情が変化するのが分かる。
 夕刻の空は勿忘草色から杜若色、
 そして次第に留紺へと移り
 やがてすべての色が漆黒の闇の中に
 静かに吸い込まれていく。
 なるほど地球は回転を休むことも
 速度を変えることもなく
 変化し続けているんだなぁ。
 この美しい空の色の変化と反比例するように
 どこか遠くの空では黒い雲が居座り
 冷たい雨の降り方がその激しさを増してゆく。
どうしてそうなってしまうのか。
 ミサイルも戦闘機も飛び交わない美しい空を
 誰もが世界のどこからでも眺められる、
 一刻も早く地球がそんな星になって欲しいと
 願わずにはいられない。
 私たちは何を求めて生きているんだろう。


