それは思い違い。

ひとりになることと
孤独になることは違う
ひとりでいて
孤独を感じることはある
みんなと一緒にいるのに
孤独を感じることもあるし
ひとりでいても
孤独を感じないことだってある
だからひとりでいることを
孤独と結びつける必要はない

ひとりでいることは
晴れた日の草原で感じる白い静寂
重力から解放された気ままな遊泳
スケッチブックに描いた美しい夢
ひとりの時間の世界は
忘れている大切なものを探す旅
群青色の新しい扉を開ける音

孤独は空洞の中に置かれた言葉
沈黙の中を吹き抜ける冷たい風
暗闇の中から現れる木魂
孤独を受け入れることがなければ
調和の喜びや出会いの楽しさを
知ることもなくなる

そんな気がするんだ

だけどときどき
ひとりでいることと孤独の違いが
分からなくなることがある
そんなときは決まって
無性に温かさに触れたくなる
抱きしめて命の音を感じたくなる
身体がガタガタ震えるほど
胸が締めつけられて苦しくなるほど

そんなことを思った後で
ぼくは大好きな詩の
重要な箇所を思い出したのだった

”万有引力とは
ひき合う孤独の力である”
(谷川俊太郎/二十億光年の孤独より)

※寒い雨の日曜日だから
晴れた日の気持ちいい時間の写真を
載せてみようと思いました。
顔が見えないからまあまあでしょ?

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