それなりに生きる。
「オレ、年取ったなぁ」とか、
「私、もう若くないから」とか。
30歳代の人がそう言っているのを
10歳代の人が聞いたら
ドンマイって思うかも知れないし、
50歳代の人が聞いたら
戸惑ったり呆れたりするのかも知れない。
50歳代の人が同じことを言っているのを
30歳代の人が聞いたら
同情的な気持ちになるかも知れないし、
70歳代の人が聞いたら
何を言ってるんだかと呟くかも知れない。
それこそ小学生なんかがため息まじりに
しみじみそんなこと言ったら
思わず吹き出しちゃうけど、
きっと30歳代の人は30歳代なりに
50歳代の人は50歳代なりに
年を取ったなぁって思うのだろう。
それは誰かと比較しての思いなどではなく、
以前の自分と比べてのことだろうから
その吐き出した言葉には実感がこもる。
誰かが年取ったなぁとポロッとこぼしたら
肯定も否定もしないで聞き流すのが
いちばんいいのかも知れない。
かくいう私も年を取ったなぁと思うことが
以前よりも格段に増えた気がする。
特にそう感じるのは集合写真に写った
自分の姿を見た時。
自分はこんなはずじゃない、と(笑)。
写真よ、トリックは使うな、と。
きっと自分が思っている自分の姿と
現実の自分の姿に大きな開きが
生じているから思うのだろう。
困ったことにその開きは
年を追うごとに広がっている。
その広がり続ける距離を縮めるには
とりあえず自分の年齢というものを
素直に認めて受け入れること、なのかな。
そしてその年齢を受け入れながらも
できる範囲のことは必ず、やる!
たとえば身だしなみを整えるとか
無理のない範囲で身体を鍛えるとか
コミュニティへ積極的に参加するとか
新しいことにチャレンジして
好奇心を逞しくするとか・・・
その程度で充分な気がするのです。
あとはどうにでもなれ、って感じ。
あっ、そうそう、トキメキを忘れない
ってこともすごく重要。絶対重要!
これから先はそんなことを考えながら
楽しく老いてゆくのさ。
※写真は葉に触れると閉じるオジギソウ。
菖蒲色の丸い鮮やかな花がイソギンチャクみたい。
(笹釜道路沿いのメルカートにて)