ずっと前のこと。はっとしたり、ドキッとしたり。

あのとき
分からなかったことが
いまなら分かる
あのとき
分かっていると
思っていたことが
いま思い返してみると
全然分かっていなかった

分かろうとしていたこと
分かろうとしていなかったこと
分かっているつもりだったこと
分かっていながら
どうすることもできなかったこと
遠い遠い昔のこと
もうみんな記憶の底に沈んでしまって
すっかり忘れていたことなのに
たとえば静かに歌を聴いていたり
電車の中からぼんやり流れる景色を
眺めているときなんかに
それらが突然浮かび上がってきて
ときどきはっとする
はっとしてドキドキもする
そしてぼくは唇を噛んで思うのだ
あのとき自分は
なんて馬鹿だったんだろうと

後悔しない生き方をしなければと
思いながら日々を過ごしてきたはずなのに
深い深い穴の底から蘇る記憶
時間は戻らない
だけどぼくの頭の中は
気づかないうちに時間を遡っている
そしてしばらくしてあきらめ
また歌を聴いたり
流れる景色を眺めたりするのだった

※ホシハジロの群れに混じって
いつも一緒に行動しているキンクロハジロ
ボディカラーが違ってもとても仲よさそうでした。