いいほうに考える!

明け方、蜂の夢を見ました。
ぼくはひとりどこかの畑の中にいるんです。
その畑にはひと畝ごとに違う種類の
植物が植えられている。
鮮やかな色の花が咲いている畝もあれば
不思議なカタチをした珍しい色の実を
つけている畝もある。
みんな初めて見る花や実なのだけど
それを歩きながら眺めるのがすごく楽しくて
ぼくは自然と口笛を吹いてしまう。
(もしかしたらぼくは寝言で口笛を
吹いていたかも知れない)
“どこまでもいこう”だったと思います。
口笛を吹きながら歩いているうちに
その不思議なカタチをした実が
無性に食べてみたくなります。
畑のものだからきっと食べられるはず。
垂れ下がっている実をそっと持ち上げて
実をもがずに小さく出っ張った部分を
ちょっと歯で齧ってみます。
味はしませんでしたが柔らかい歯応えを感じ、
ぼくはとても満足します。
隣の畝はオレンジ色のガーベラの花の列。
鼻を近づけると嗅いだことのない甘い匂い。
そこへ羽音を立てて蜂がやって来るわけです。
蜜蜂にしてはちょっとデカい。
ラッキョウくらいあります。
7〜8匹くらいでしょうかね。
羽音が「お前この花に何の用だ!」みたいな
威嚇に聞こえます。間違いなく威嚇ですね。
ぼくは咄嗟に姿勢を低くして身構えます。
ふとガーベラの根元に目を落とすと
どういうわけか虫取り網が置いてあります。
いやいやいや、こんなものを振り回して
敵意を露わにしようものなら
周りにいるたくさんの仲間が集結して
ぼくはたちまち攻撃されるに違いない。
こういう時はじっとしながら頃合いをみて
ゆっくり後ろ歩きで畑から遠ざかるに限る。
ぼくの顔の近くでホバーリングしていた蜂は
戦闘モードを解除してガーベラの花に降り立ち
ぼくの存在などすっかり忘れたみたいで
一所懸命に蜜を吸い集め始めたのです。
その隙に後退りしながら畑を離れました。
するとなぜか先ほどの虫取り網が
ひとりでに立ち上がってぼくを追って来る。
ハウルに出てくる案山子の”カブ”みたいに。
ぼくは蜂たちに敵意を持っていると
思われたくないので”カブ”から逃げようと
畦道を走り出すのだけれど夢の中だから
身体が思うように動いてくれない。
そんなふうにもがいているうちに
朝を迎えました。

蜂の出てくる夢って調べてみると
追いかけられたり刺されたりではないけれど
こういうふうに理不尽に威嚇され
その場を立ち去っていくような夢はロクでもなく
何かトラブルが起きる暗示だそうです。
しかも大きな蜂はそれだけ大きな悩み事を
表しているというから気持ちも萎みます。
ラッキョウサイズの蜜蜂って大きいんでしょうか。
だけど別の夢判断では蜂の夢は金運が
アップするといったような言説もあるみたい。
ぼくはそっちを信じることにします。
大きな蜂はそれだけ大きな収入。ね?
いや、大きな収入より大きな幸せがいい。

※ここ何日か肌寒い日が続いたから
銀杏の黄葉も進んだのかと思っていましたが、
まだまだ青々としています。
樹の下にはギンナンが落ちているというのに。
季節、壊れていませんかね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

diary

前の記事

境界線を超えて。
private

次の記事

さあ、始動!