病院の待ち時間を利用して。

「いらっしゃいませ」
「えっ、いらっしゃいませ?
ここ、上町皮膚科医院・・・ですよね?」
「はい、左様でございます、お客さま!
今日はどうなさいました?」
「お客さま?なんかヘンだな。
まあいいや。首にポツッとできものが。
ほらほら、ここ、ここ!見えるでしょ?」
「あっら〜、いつお作りになりました?」
「いやいや、作ったわけじゃなくて
できちゃったんですよ」
「まあ、お気の毒さまですこと。それで?」
「それでって。オレ先生に診察して
もらおうと思ってきたんじゃないっすか!」
「なるほど。わざわざ当医院を選んで
いただいて本当にありがとうございます。
それではこのお客さまシートに必要事項を
ご記入いただいてから後ろのソファで
ごゆるりとお寛ぎください」
「ごゆるりとって・・・
寛ぐような気分じゃないっす。
どのくらいの待ち時間なんすか?」
「6時間ほどでご案内できるかと」
「6時間?4人しか待っていないのに?」
「先の4名のお客さまの診察が終わった段階で
院長先生のおやつタイムに入るんです」
「は〜っ?なんすかそれ?
その前に診てもらうことはできないんすか?」
「申し訳ございません。
それが当医院の決まりになってまして。
でももしお急ぎのようでしたら
オプションサービスをご利用なされて
みてはいかがでしょうか」
「それはどんな?」
「1時間早めるごとに1000円の
時短特別料金が診察料に加算されます」
「え〜?じゃあ今すぐ早めてもらうには
6000円かかるってこと?」
「お客さまは頭の回転が立派!
いかがなされます?」
「冗談コキコキ!そんなクリニック、
見たことも聞いたこともないっす!
もういいっす!隣町の皮膚科に行きますから」
「それならこの紹介状をお持ちください。
3時間分の時短サービス券が付いています」
「サービス券?じゃあ、それください」
「ありがとうございます。それでは
紹介料の3000円を申し受けいたします」
「なにそれ!バカバカしい!
そんなもの、いりませんよ!」
「それではせっかくですから
たった今お作りしたこの診察券お持ちください。
これは無料になっております。ご安心を」
「なんでこの診察券があっちの医院で使えるの?」
「隣町の下町皮膚科医院は当医院長の
弟さまが開院なさっています」

*********************

「カタギリさ〜ん!」
あっ、ちょうどこれを書き終わったところで
名前を呼ばれました。グッドタイミング!
待ち時間45分。意外と早い。
45分かかってこんなくだらないことしか
書けない私のアタマの回転は遅い!
首のポツッはウイルス性のものとのこと。
液体窒素をヌリヌリして終了。処置時間3分強。
先生はやさしく説明がとても丁寧だった。
身体の変化に気づいたら早め早めに病院へ。
不安は仕事に影響しますからね。

写真はコメダ珈琲店の小倉あん。
バニラアイスにトッピングするために購入。

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