本音がチラリ?
胸に響く言葉
胸にしみる言葉
胸を揺さぶる言葉
胸を打つ言葉
胸に残る言葉
胸に刺さる言葉
良しにつけ悪しきにつけ、
人の心を動かす言葉というのは、
その人の胸の中にまっすぐ
力強く届くような気がします。
だけど考えてみれば声(話し言葉)って
単なる空気の振動ですよね?
その空気の振動が鼓膜に伝わって
私たちは感動したり、励まされたり、
驚いたり、笑ったり、泣いたり、
傷ついたりします。
書き言葉と比べて話し言葉は
考えがまとまらないまま
相手に伝わってしまうと
取り返しのつかないことになりかねません。
口が滑るというのがまさにそれ!
いったん口を突いて出た言葉には
消しゴムが使えません。
もし話し言葉専用消しゴムが開発されたら
開発者はかなり儲かりそうです。
ゴルフコース付きの”消しゴム御殿”が
マウイ島あたりに建つかも知れない。
視野が狭く失言の多い政治家は
大枚をはたいてだって買うでしょうしね。
たしかに”前言撤回”という
名ばかりの消しゴムはあります。
でもそれを使って消せる言葉は
たぶん大したものじゃないです。
かといって失言を恐れて
大したことじゃない言葉しか
話さなくなってしまうと、
それはそれで実に退屈というもの。
失言には時として本音が混ざって
いたりしますからね。
考え方も表現の仕方も十人十色。
自分の色を磨き相手の色も認める。
立場も好みも感じ方も違いますから
ぶつかり合うことだってあります。
でもそのぶつかり合いが刺激になって
好きになることだってあるんじゃないかな。
ぶつかり合いながら
だんだん近づいていくって、
なんだかいいですね。
近づきたいと思っている人がいれば、
人の心は歳を取らないのかも知れません。
話し言葉は単に空気の振動のはずなのに。