本格的な冬に向かう公園。

待ち望んでいたわけではありませんが、
 やっと少しだけ冬らしくなってきたみたい。
 いつもの朝の散歩が徐々に寒く感じます。
 だけどまだ鼻の頭が赤くなったり
 悲しい人みたいに涙目になったり
 吐く息が白くなるほどではありません。
 本格的な冬はもう少し先なのかな。
 そう思っていたら昨夜はすごく冷え込みました。
 冬将軍が隣町で貧乏揺すりしている感じ。
 その気になりゃいつでもお前の町まで
 行けるんだぞ、と。
 水道管を破裂させるなんざ
 この俺様にとっちゃ朝飯前なんだぞ、と。
 水道管の破裂は願い下げですけど
 冬来たりなば春遠からじと言いますから
 冬将軍さまにはさっさと走り抜けて
 行っていただきたいと思います。
 だけど南関東は冬将軍さまの
 折り返し地点なんですかね。
 長居をしてもらいたくありませんので
 お茶漬けでも用意しておこうかと。
公園のイチョウの幹の周りが落ち葉で
 山吹色のグラデーションになっていました。
 なんだか地面を落ち葉で温めているみたい。
 もしかしたら人のやさしさとか思いやりって
 山吹色をしているんじゃないだろうか。
 紅葉の鮮やかな緋色もいいけれど
 イチョウの山吹色もじんわり温かそう。
 ふと、そんなふうに感じながら
 シャッターを切りました。
フレディ、ここでオシッコはしないでね。


