アルバムの魅力。

もうすっかり忘れてしまった

遠い過去の思い出に触れてみたくなって

久しぶりに古いアルバムを手に取りました。

あの頃の思い出はまだモノクロームで

フィルムが貴重だったせいか、

被写体の人物はカメラ目線のものが多い。

また後々まで残ることを考えて

どの写真も証明写真の時のような表情か、

どことなくぎこちない笑顔のものばかり。

シャッターを押す人の”はいチーズ”に

合わせて表情を作ることが多かったから

そうなるのも無理もない気がします。

それはそうなのですがやっぱり懐かしい!

思い出って遠くから眺めると、

アルバムをめくるたびにみんな

”懐かしい記憶”として今の自分に

上書きされていくものなんですね。

写真の中に写っているすべてのものは

色褪せてゆくけど決して年は取りません。

写真を眺める側だけが年月に洗われ、

時の長さに驚きながらここまで来たことを知る。

最近はデジタルカメラの性能が

驚くほど高性能になってきたし、

フィルムではなくデータとして記録でき

ミスショットは気軽に消去できるので

シャッターを押す回数は圧倒的に多い。

撮り溜めた写真点数も膨大な枚数。

だからというわけでもないのでしょうが

プリントが億劫でデータ保存となりやすい。

だけどデータ保存の写真というのはあまり

見返したい気持ちになれないのです。

どうしてだか分かりません。

写真を見るなら断然紙焼きされたもの。

そんなことを思う私は昔の人間?

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