やらなきゃよかった実験。

ちょっと疲れたなと感じで
右手に持っている重い鞄を
左手に持ち替えると
右手は楽になりますが
それは左手に負担が移っただけのこと。
疲れはそのまま左手に引き継がれます。
右手は楽になったのに
左手のせいでそれが感じられない。
だけどその引き継いだ鞄を持つ左手が
疲れてくると人間はどうするんでしょうか。
そうです。また右手に持ち替えるんです。
鞄を左手が持ってくれたおかげで
右手はその間、休んでいられた。
だけどやっぱり左手が楽になったとは
感じられない。
結局人間は辛いことばかりに気がいって
楽になった方のことを素直に喜べない。
デフォルトではそんなふうに
作られているのかも知れません。

これはとてももったいないことだと思って
楽になったことを喜べる訓練を始めました。
1リットル入る水筒を右手に持って走る。
いつもの9キロのランニングコースのことです。
500メートルほど走った時点で
右手に疲れを感じたので左手に持ち替えてみる。
するとどうでしょう、
右手が軽くなったことを喜べたのです。
たった一度の実験で大成功!!
だけどこの喜び、それほど長続きはしませんでした。
左手の辛さが右手の喜びを上回ったからです。
そこで私は一計を案じ喉も渇いてきたことだし、
少し中身を飲んでから右手に持ち替えてみたのです。
するとズシリと思いはずの水筒が今度は
少しだけ軽くなって戻ってきたではありませんか。
これは喜びに値しますね。
こうしたくだらないことを繰り返しているうちに
もう4キロの地点で既に水筒の中身は空っぽ。
まだ半分以上走ったり歩いたりしなくてな
ならないのにと思ったら
右手も左手も軽くなったはずなのに
今度は気が重くなってきました。

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